SSDキャッシュ
SSDキャッシュは、高速かつ低レイテンシのSSDを使って、書き込みおよび読み取り操作を加速するソリューションで、HDDストレージの性能を向上します。特に頻繁にアクセスされるホットデータで有効に作用します。
ファイル共有やバックアップなどの大量のデータを保存することが求められるアプリケーションにとって、HDDストレージは、コスト効率の良いソリューションです。しかし、シーケンシャルデータアクセスでは優秀なHDDドライブでも、その設計からはランダムアクセスでは低い性能しか出せず、ある種の適用例では、効率性が制限されます。この状況を打破するために、少数のSSDをキャッシュとして組み込むことによって、ファイルレベルとブロックレベルアプリケーションの両方で大幅にIOPSを強化することができます。

SSDキャッシュの利点
コスト効率が良く容量が大きいHDDと高速のSSDを組み合わせることにより、ストレージは容量要件を満たし、高い I/O 負荷を処理できるようなります。それによって、全体的な性能が大幅に向上します。
ファイルレベルにおいて、SSDキャッシュは、メタデータと頻繁にアクセスされるファイルの情報を高速のSSD上に置くことで、検索、リストアップ、ファイルのオープンなどの操作を加速します。このことによって、これらの操作に必要な時間を削減し、読み取りおよび書き込み性能を最大6倍*にします。その結果、高速のファイルアクセスが可能となり、ファイル共有、電子デザインオートメーション(EDA)、HPC、メディア&エンターテイメント(M&E)、バックアップのようなアプリケーションの応答速度が向上します。
ブロックレベルにおいて、SSDキャッシュは、頻繁にアクセスされるデータブロックをキャッシングすることにより、ランダム読み取り集約型環境でのデータアクセスを強化します。それにより、レイテンシを低減し、効率を向上し、最大16倍*の性能向上を行います。これは、オンライン業務処理(OLTP)やMicrosoft Exchangeのようなメールサービスといった高速ランダムデータ処理が必要なアプリケーションにとって、特に有効です。
- 全ドライブがSSDのシステムに比べてコスト効率が良く、ランダムアクセスについてのHDDの限界を克服している。
- ファイルレベルおよびブロックレベルストレージを幅広くサポートしている。
- ファイル共有、EDA、HPC、M&E、バックアップといったファイルアプリケーションとオンライン業務処理(OLTP)、Microsoft Exchangeのようなメールサービスといったブロックアプリケーションに有効である。
- SSDキャッシュは、EonStor CSスケールアウトNAS、EonStor DS企業向けSANストレージ、EonStor GS企業向けユニファイドストレージでサポートされる。
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