ハイパフォーマンス
コンピューティング(HPC)
競争の激しい今日のビジネス環境では、高度な計算技術を活用して複雑な計算業務を大規模に実行するハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)への移行が進んでいます。HPCは、これまでの計算方法と比べ、複雑な問題を劇的に短時間で解くことができます。Infortrendのストレージソリューションは、HPCに特化した業務に最適化されています。EonStor GS U.2 NVMeハイブリッドフラッシュストレージやEonStor GS SAS HDDストレージを含むInfortrendの様々な製品は、複数のサーバーから同時に発生する要求や解析データの保存を効率的に処理します。性能と容量とコスト効率の面に注力しているので、InfortrendのソリューションはタイムリーなHPC結果を提供し、顧客の競合力をたかめます。
最適なストレージソリューションは、HPCにまつわる次のような共通の課題を解決するのに役立ちます:
- ストレージの性能が低い、あるいはダウンタイムやデータ損失などの障害によりデータ解析が遅れ、改革のスピードが低下する。
- 解析前のデータと解析後のデータの保存にTBからPBに及ぶ大容量が必要なため、ストレージの容量が不足する。
- 複雑な管理によって多くの時間が取られ、生産性が低下する
洞察を行い、革新を推進するため、素早くHPCの結果を出す
Infortrendのストレージソリューションは、HPCアプリケーションにとって理想的な選択です。高速のNVMe SSD、RDMA付き100/200GbEをサポートし、高性能、大容量を提供するからです。
HPC業務に特化して設計したEonStor GS U.2ハイブリッドフラッシュシリーズは、300ミリ秒という非常に低いレイテンシによってもたらされる最大1.3MのIOPSと50GB/sというスループットを提供し、HPCの結果の素早い入手をお手伝いします。

大量の解析データのためのPBレベルの容量
1台の4U 90-bayのGSアプライアンスは、1.5PBの実効容量を提供できます。JBOD拡張筐体を接続すれば、1台のGSは800台以上のドライブを搭載できます。システムとしては、4台のGSアプライアンスまでスケールアウトできるので、3000台以上のドライブを搭載でき、解析前のデータと解析後のデータを保存するため、最大70PBを提供できます。

無停止データ解析
冗長かつホットスワップ可能なコントローラ設計による高可用性ストレージとして、Infortrendのストレージソリューションは、コントローラ障害が発生しても処理の続行を保証し、解析中断のリスクを最小限にします。

HPCファイルシステムとの円滑な連係
Infortrendのストレージソリューションは、Lustre、BeeGFS、GPFSおよびStorNextなどの業界の主要なHPCファイルシステムと連係することができます。このため、信頼性の高い高性能ストレージに求められる厳しい要件を満たすことができ、複数のサーバーによる大規模データセットの並列処理を効率よく行えます。

ストレージ効率の最適化
ストレージ自動階層化機能により、現在実行中のプロジェクトは高性能のSSD階層に、終了したプロジェクトは低価格のHDD階層に自動的に配置されます。それにより、必要の無いデータに高価なストレージリソースを割り当てるという無駄が発生することを防ぎます。
実施中のHPC業務においてアプリケーションやファイルへのアクセスを加速するため、InfortrendのストレージソリューションはSSDキャッシュを装備し、HDDへのキャッシュとして用いられます。

データ保護
ドライブをRAIDとして構成することで、データ損失を防ぎます。知的なSSD管理によってSSDの寿命を延ばし、複数SSDの同時障害発生を防ぎます。内蔵スーパーキャパシタは、停電が発生した際にデータ書き込みを行う電力を供給します。
これらの機能により、データの整合性の確保し、エラーを回避し、ファイルの安全を保ち、時間が経ってもアクセスできることを保証します。

EonStor GS – U.2 NVMeハイブリッド
フラッシュシリーズ
AI/機械学習、半導体製造、遺伝子解析その他の中規模HPC用: EonStor GS U.2 NVMeハイブリッドフラッシュシリーズの高性能のIOPSやスループットによってあなたに高度なHPC体験を。
このソリューションは、通常CIFS/NFSネットワークファイルプロトコルを使って、5~10台のHPCサーバーで構成されます。下の図は、中規模HPCプロジェクトでGS U.2 NVMeハイブリッドフラッシュシリーズとクライアントサーバーを接続した構成図を示しています。
EonStor GS U.2 NVMeハイブリッドフラッシュシリーズの中規模HPC構成

EonStor GS – SAS HDDシリーズ
石油&ガス、天気予報と観察、研究所、その他の大規模HPC向け: ご使用のアプリケーションに高いスループット性能と十分な容量が必要な場合、EonStor GS SAS HDDシリーズが最良のソリューションです。
このソリューションは、LustreやBeeGFSなどの並列ファイルシステムを使っている数十台の計算サーバーで構成されるHPC基盤に組み込むことが可能です。下の図は、大規模HPCプロジェクトでGS SAS HDDシリーズを並列ファイルシステムに組み込んだ構成図を示しています。
大規模構成向けEonStor GS SAS HDDシリーズ

EonStor GS SAS HDDシリーズは、最大45GB/sの読み取りスループットと20GB/sの書き込みスループット性能を提供し、RDMA付き200GbEをサポートしたユニファイドストレージソリューションです。4U 60/90-bayの高密度フォームファクタを使うことで同じラックスペースで最大の容量を持つことが可能です。すなわち、4Uのスペースで最大1.5PBを提供できます。
このシリーズには 、GS 5000、GS 4000 G3、GS 3000 G3、GS 2000と GS 1000 Gen2があり、GS 5000が最高性能です。


遺伝子工学
- 状況: 遺伝子研究企業が、膨大なゲノムデータセットを解析するため、HPC処理を用いていた。安全かつ効率的に遺伝子データを保存、アクセス、解析するためにその会社は、5GB/sの書き込みスループットとダウンタイムを回避するためのデュアルコントローラ設計のストレージソリューションを必要としていた。また、ストレージソリューションは、Windows、Mac、Linuxサーバーからのアクセスをサポートする必要があった。
- Infortrendの強み: Infortrendは、24台の15.36TB U.2 NVMe SSDが搭載でき、100GbEネットワークインターフェイスで接続可能なGS U.2 NVMeハイブリッドフラッシュソリューションを提供します。このストレージシステムは、高速データ転送と5GB/sの書き込み性能のための高スループットを提供します。冗長コントローラ設計により、データの可用性を保証し、フェールオーバーに要する時間に付いての要望に応えます。CIFS/NFSプロトコルが使えるため、異なったOSを持つサーバープラットフォームからのファイルアクセスが可能です。
- 推奨製品: EonStor GS 4000U U.2 NVMeハイブリッドフラッシュストレージ

大学での研究
- 状況: ある大学が様々な分野でのHPC研究を行っていた。そして、計算サーバーと接続するためにLustre並列ファイルシステムをサポートし、50GB/sの読み取りスループット、36GB/sの書き込みスループットが提供できるストレージソリューションを探していた。また、連続的な可用性を保証するため、冗長コントローラ設計であることが求められた。
- Infortrendの強み: InfortrendのGS U.2 NVMeハイブリッドフラッシュストレージは、Lustre並列ファイルシステムと完全互換です。24/12 GB/sのブロックレベル読み取り、書き込みスループットを提供します。この適用事例では、3台のGSアプライアンスが100GbEを通じて大学のHPCデータセンターに統合され、アップリケーションが求める性能要求を完璧に満たしています。各GSアプライアンスには、24台の7.68TB U.2 NVMe SSDが搭載されています。更に、このソリューションは、冗長コントローラ設計とRAID保護により、データの可用性を保証します。
- 推奨製品: EonStor GS 4000U U.2 NVMeハイブリッドフラッシュストレージ

半導体製造
- 状況: 半導体製造装置の制作会社は、データ集約型の処理、シミュレーション、半導体製造パイプラインの解析を行っていた。これらを行うため、Windows、Mac、Linuxなどの異なるOSプラットフォーム上でGPU計算処理が行える信頼できる高性能ストレージソリューションを求めていた。また、StorNext並列ファイルシステムが稼働し、30GB/sの読み取りおよび書き込みスループットがあることも求められた。
- Infortrendの強み: Infortrendの高密度GS SAS HDDユニファイドストレージソリューションは、10GB/s以上のブロックレベルの読み取り、書き込みスループットが提供できます。この適用事例では、3台のGSアプライアンスを使用して、各々60台の18TB HDDを搭載し、FCを使って接続しました。そして、半導体製造のHPC業務の厳しい要求を満足しました。このソリューションは、StorNext並列ファイルシステムと完全互換です。冗長コントローラ設計とRAID保護により、データの可用性を保証します。
- 推奨製品: EonStor GS 4000 SAS HDD High-Density Storage

石油&ガス
- 状況: 石油&ガス企業が地表下の地質構造を調査するための地震探査を実施した。探査と製産業務を最適化するため、Lustre並列ファイルシステムが使え、100個の計算ノードをサポートする高性能で手頃な価格のストレージソリューションが必要だった。
- Infortrendの強み: Infortrendは、100GbEネットワークインターフェイスをサポートする3台のGS G3 SAS HDD企業向けユニファイドストレージを提供しました。各GSは、90台の20TB HDDと性能向上のためSSDキャッシュとして利用される4台の7.68TB U.2 NVMe SSDを搭載しました。それにより、48/30 GB/sの読み取り/書き込みスループットという高速データ転送を可能にしました。高密度設計により、12Uのラックスペースで5.4PBの容量を提供しました。
- 推奨製品: EonStor GS 4000 G3 SAS HDD高密度ストレージ
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