EonStor CSファミリー
高性能、高拡張性のスケールアウトNASストレージ
EonStor CSはスケールアウトNASストレージシステムです。今日の企業が直面する非構造データの大幅な増加に対処することを目的として設計されました。この製品は、高性能、大容量、堅固なデータ保護と共に柔軟な拡張性を提供します。当初は、1台のCSノードから開始することができ、後にパフォーマンスや容量の増強が必要となった場合、クラスタにノードを追加できます。クラスタを構成する全てのノードは、単一の名前空間に配置されるので、データをノードごとに探す必要はありません。
優れたパフォーマンスと柔軟性により、CSは幅広いデータ集約型のアプリケーションや業界に最適です。それらには、メディア&エンターテインメント(M&E)、 ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、監視ビデオの保管、ファイル共有、データバックアップが含まれます。
I/O集約型のアプリケーションに最適な製品
CS 4000Uシリーズは、U.2 NVMeオールフラッシュアレイで、I/O集約型の業務用にパフォーマンスを最適化しています。
ハイブリッドNASシリーズのCS 4000は、SAS SSDとNL-SAS/SATA HDDを使います。企業規模で行われる様々なネットワークファイルアクセスを用いた業務に適しています。
その優れた性能により、両シリーズはM&Eアプリケーションにおける編集やレンダリング、ビッグデータの解析、データ量が膨大なHPCアプリケーションに最適です。
価格性能比が魅力的な製品
CS 3000は、お手頃な価格であるにもかかわらず、企業で行われる業務に必要な性能を有しています。そのため、M&Eやファイル共有ソリューションにとって、最適です。
容量使用率が優れている製品
高い性能と拡張性があるため、CS 2000は、ほとんどの種類の容量が要求されるアプリケーションにぴったりです。特に、バックアップとデータ保存に適しています。
ご要望にお応えできる高性能
EonStor CSは、クラスタとして最大で100 GB/s以上のスループットを提供します。この性能は、大きなファイルを扱うアプリケーションに最適です。ハイエンドのU.2 NVMeオールフラッシュシリーズでは、ノードごとに最大6 GB/sの読み取りスピードと4.5 GB/sの書き込みスピードという更に高い性能を低いレイテンシでお届けします。
複数のノードをクラスタに保持し、単一名前空間の利用と異なるノード間での自動分散データアクセスを行うことで、CSは単一ノードのパフォーマンス制限に基づく問題を解決し、アクセス効率を効果的に改善します。
必要なときにスケールアウト
スケールアウトNASストレージシステムとして、EonStor CSはスケールアウトによる拡張ができるため、それを使ってビジネスの成長に伴って増え続けるデータを管理することができます。パフォーマンスや容量を増加するためには、初期設置の最中あるいは後にクラスタにCSアプライアンス(「ノード」という)を追加するだけです。この柔軟でパワフルな拡張方法で、最大144台のCSノードを接続でき、読み取り/書き込みスピードを100 GB/sまで、容量を100 PBまで拡張できます。
スケールアップによる拡張も可能です。1台のCSノードに拡張筐体(「JBOD」という)を接続し、最大120台のドライブを搭載できます。この方法は、ビッグデータ用ストレージやバックアップといった大容量かつ低価格が必要であるソリューションに最適です。
低価格でより良いストレージ効率
EonStor CSには、インライン圧縮とオフライン重複排除機能が備わっています。それにより、ストレージ容量の削減が可能で、ストレージにかかるコストを抑えることが出来ます。
EonStor CSは、ハイブリッドストレージにすることで高いストレージ効率を達成できます。CSクラスタは、SSDノード、HDDノード、拡張筐体を自由に組み合わせることが可能です。ハイブリッドアーキテクチャにより、アクセス頻度の高い「ホットデータ」をSSD上に保持し、アクセス頻度の低いデータをHDDに置くことで、SSDのスピードとHDDの安さを生かすことができます。
更に、EonStor CSは、自動階層化機能をサポートしています。その機能は、アクセス頻度によって、データをSSDとHDDの間で自動的に移動します。この機能により、SSDの高性能I/OとHDDの大容量データ保存の特徴を生かすことができます。それにより、ストレージ効率を最適化し、ROIを向上します。
潜在的な障害からのデータ保護
EonStor CSは、ドライブ、ノードからシステムバックアップまでの完全なデータ保護を提供し、継続的なサービスを可能にするとともに、データ管理のストレスを軽減します。
- ドライブレベルでは、InfortrendのRAID技術を使って、1台のディスクで障害が発生した場合でも、システムの正常な稼働とデータの完全な保護を実施いたします。
- SSDについては、全体のパフォーマンスに影響を与えない範囲でデータの書き込みを意識的に分散し、複数のSSDが寿命に達することが同時に起こることによる障害が発生しないようにします。
- ファイルレベルでは、EonStor CSはレプリカおよびイライジャコードによる保護機能をサポートしています。それにより、ノードを跨いでデータの冗長化を行い、単一ノード障害によるダウンタイムの発生を防ぎます。ノードの障害を感知した場合、CSは自己修正機能を発動し、障害の発生したノードからデータを回復します。
- フォルダレベルでは、CSにはフォルダリモートリプリケーション(Rsynx)が実装されています。リモートフォルダ間のファイルレベルバックアップによって、ローカルサイトにおけるストレージ障害によるダウンタイムを防ぐだけではなく、ファイルのフォルダアクセス制御リスト(ACL)の冗長化も実施します。
バックアップに関してCSは、Veeam、Veritas、Commvaultなど業界の主要なバックアップソフトウェアと連携することが出来ます。Veeamによるバックアップとリストアについては、Full Backup、Full VM Restore、Synthetic Full Backup、Instant VM Recoveryなどが必要とする性能を超える性能を示したため、Veeam Ready Repositoryとして位置づけられています。
更に、CSは組み込みバックアップサービス機能があるため、追加のバックアップソフトウェア無しに、ファイルサーバーから直接データをバックアップできます。
高可用性による連続的な稼働
EonStor CSは様々な高可用性設計が施されています。それは、ネットワークインターフェイス、ハードウェア部材の冗長化、ノードの構成などから保守やアップグレードの方法まで、全てがサービスを継続できるよう注意深く考慮されています。
ネットワークインターフェイスのトランクグループは、帯域幅をまとめるだけでなく、単一パスによる障害も防ぎます。
加えて、CSはハードウェア部材の冗長設計が施されています。電源やファンモジュールの冗長化はハードウェアの可用性に役立っています。もし1つの部材が故障した場合、もう1つの部材が電源を供給したり、熱の排除を行ったりできます。更に、これらの部材はモジュラー設計のため、保守が簡単です。
ノードの障害によるダウンタイムを防ぐため、EonStor CSは障害のあるノードからデータを回復するために複数のノード保護機能をサポートしています。
最後に重要なことですが、クラスタサービスの継続のため、CSはファームウェアをアップグレードする場合でもクラスタのダウンタイムを必要としません。
簡単なストレージ管理
EonStor CSは初期設定から稼働までのストレージ管理を簡単に行え、困難な環境にある場合でもIT要員の負担を軽減できます。
簡単な設定なら30分以内にできます。InfortrendのCluster DeployerとInitialization Wizardを使って、管理者は全ての設置プロセスを行うのにたった5分しか必要ありません。その後、システムの初期化は30分以内に完了します。そして、クラスタは利用可能になります。
EonOneを使った管理は簡単で、ITが専門でないスタッフでも可能です。EonOneはCS用のWebベースのグラフィカル管理インターフェースです。IT専門家でなくとも、CSクラスタの設定方法を簡単に学べます。
単一名前空間の元で全てのデータを簡単に管理できます。1つのCSクラスタは単一名前空間の下で数十PBのデータを保存します。このため、IT要員は全てのデータを個別に管理することなく集中管理できます。単一名前空間は、CSアーキテクチャに追加のメタデータサーバーやクライアント側の代理ソフトウェアを必要としません。このため、管理の手間を増やすことはありません。
メディア&エンターテインメント (M&E)
4Kビデオの時代の到来により、メディア&エンターテインメント業界では、4Kあるいは8K超高精細ビデオの処理が行われます。そのため、データの容量増加に対応した大容量、高性能の拡張可能ストレージが求められます。
EonStor CSは、簡単にストレージや容量を増加できるため、スタッフ10名以上の大規模ビデオ制作会社にとって、理想的なソリューションです。さらに、CSは非常に高いデータ保護と低いTCOを提供します。その結果、M&E業界に広く受け入れられています。EonStor CSは、ラジオやテレビのHDノンリニアメディアの共有、高速レンダリング合成、メディア資産の保存とバックアップにも利用されます。
強み
- 高性能I/O: 高精細ビデオファイルがチームメンバーから同時にアクセスできるため、高速で協調的なデータ管理について卓越した経験をもたらします。CSは、10台のノードがあるクラスタで、最大80本の4Kビデオ再生(16 GB/s)をサポートします。更に、合計のスループットは、必要に応じてノードを追加することで増加することができます。SSDキャッシュを使えば、プロジェクトの取り込みやファイルのリスティングについて、さらに良いパフォーマンスが得られます。
- 大容量のデータ保存と柔軟な拡張性: HD編集と作成のため、スケールアウトとスケールアップの拡張性が使えます。ストレージノードはサービスを止めることなくスムーズにオンラインで拡張でき、パフォーマンスはノードを増やすと直線的に向上します。
- 負荷分散: 多くのユーザーが同時にデータをアクセスした場合、システムは全てのノードで並行処理を行うことで作業負荷を共有します。それにより、各ノードが処理の限界に達することを防ぎます。
- 簡単な管理: 使いやすいWeb GUIでストレージシステムの構成、監視、および管理が簡単に行えます。
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