M&E向けストレージ
ソリューション
メディア&エンターテインメント(M&E)業界は、ストレージ技術の開発の重要な推進力です。Infortrendは、持続的にストレージ技術の進歩を推し進めてきました。その結果、EonStor GSスケールアウトユニファイドストレージ、EonStor CSスケールアウトNAS、EonStor DS SANストレージなどの先進的なソリューションを開発し、驚異的な性能、密度、拡張性を完全なデータ保護機能と共に提供してきました。それらのソリューションは、機能とコスト効率の完璧なバランスを保って提供され、性能と品質のいずれをも犠牲にすることなく、予算に見合った製品を提供でき、創造的なビジョンを実現できるように支援します。
Infortrendの旗艦ストレージソリューションは、M&Eクリエーターが通常遭遇する次のような課題を克服できます。
- 協同作業を不可能にする性能の不足
- ラックスペースの制限によって作品数の増加に対応する新しいストレージを設置できない
- 将来のストレージ要求が不透明なため、追加のコストや作業が発生
- ストレージのダウンタイムによるプロジェクトの遅延や利益の損失
4K/8K作品の制作に適した高性能
制作と編集はストレージのアクセス速度と応答性に大きく依存します。高速のNVMe SSD、100GbE接続性、およびRDMA技術のサポートにより、Infortrendのストレージソリューションは、M&E業務を処理するために非常に高い性能と低いレイテンシを提供します。Infortrendのストレージソリューションは、毎秒60フレームのProRes 422 HQ 4Kビデオを最大250本、毎秒24フレームの非圧縮DPX 12-bit 4Kビデオを28本サポートできます。このことは、協業環境に高い効率をもたらし、性能上のボトルネック無しに感動的な物語を時間通りに配信することを保証します。
GS U.2 NVMeハイブリッドフラッシュストレージは4K/8Kビデオ編集、VFX、レンダリング作業に最適です。また、GS SAS HDDストレージは、HD/4Kビデオ編集、作品配信、メディア資産管理(MAM)に適しています。
メディア素材を簡単に保存
4U 60/90-bayのフォームファクタを持つ高密度EonStor GSモデルは、限定されたラックスペースでも大容量が提供できます。1台の4U 90-bayのGSアプライアンスで、最大1.5PBの有効容量を提供できます。
高密度モデルは、少数のアプライアンスで大量のメディア素材を保存できます。その結果、管理しなければならないアプライアンスが少ないため、必要なスイッチを削減し、電力消費を低減し、必要なラックスペースを減少します。それら全てが総所有コストを削減することに貢献します。
メディア資産の増加に伴い、ストレージを柔軟に拡張
Infortrendのストレージソリューションの持つスケールアウトおよびスケールアップ機能により、必要に応じて性能と容量を拡張することができます。それにより、将来必要なストレージを予測する必要やアプライアンス毎にデータを管理する必要が無くなり、追加の費用や作業を削減することができます。
JB拡張筐体を接続すれば、1台のGSアプライアンスは最大800台のドライブを搭載できます。メディア資産や性能に対する要求が増加した場合、最大4台のGSアプライアンスをスケールアウトし、1台のストレージシステムとして使えます。これら全部を適用すれば、ソリューション全体で最大70PBの実効容量が提供できます。
業界主要なソフトウェアをサポート
Infortrendのストレージソリューションは、業界の主要なポストプロダクション用ソフトウェア、Adobe Premiere、Adobe After Effects、DaVinci Resolve、Final Cut Pro、Avid Media Composer、NUKEなどを使ったポストプロダクション業務と円滑に統合できます。
ストレージ効率の最適化
ストレージ自動階層化を使えば、実施中のプロジェクトに関するデータを高速のSSD階層に置き、終了したプロジェクトは安価なHDD階層に自動的に移行できます。それによりM&E企業は高価なストレージリソースを、それを必要としないデータのために浪費することはありません。
実施中のHPC業務においてアプリケーションやファイルへのアクセスを加速するため、InfortrendのストレージソリューションはSSDキャッシュを装備し、HDDへのキャッシュとして用いられます。
メディア作品の保護
Infortrendのストレージソリューションは、冗長コントローラ設計です。それにより、円滑で中断のない共同作業が保証され、単一コントローラ障害によるダウンタイムを回避でき、データアクセスの中断を阻止できます。
ドライブのRAID化により、デジタル資産はデータ損失から護られます。更に、知的なドライブ回復機構により、ファイル破損や長期間の稼働による潜在的なハードドライブ障害に対する保護が強化されます。SSDのスマートな管理により、寿命を延ばし、複数ドライブの同時障害を防止します。内蔵スーパーキャパシタは、停電発生時に書き込みデータをドライブに退避させる間の電力を供給します。
これらの機能は、データの整合性を確保し、エラーの発生を回避し、保存したファイルの安全と全時間にわたるアクセス可能性を保証します。
EonStor GSスケールアウトユニファイドストレージ
中堅スタジオ向けの設計: 4K/8K VFXや色補正作業のような最も要求の厳しいポストプロダクション業務の対処方法に革命をもたらします。InfortrendのEonStor GSは100GbE、U.2 NVMe SSD、PCIe 4.0を装備しているので、円滑で効率的な業務遂行のための妥協無き性能を提供します。4U 60/90-bay高密度モデルを使えば、M&Eスタジオは、限られたラックスペースに苦労無しにメディア資産を保存できます。
作品の取得から作品配信、保存までの業務をサポートする高性能でコスト効率のよいNASソリューションをEonStor GSを使って構築: U.2 NVMeハイブリッドフラッシュモデルやSAS HDDモデルを含む様々なEonStor GSモデルから、最適なソリューションを簡単に見つけられます。これらのモデルは、CIFS/SMB、NFS、AFPネットワークアーキテクチャに加え、M&E業界で一般的な10/25/100GbEネットワークインターフェースとも完全な互換性を持ちます。
EonStor CSスケールアウトNAS
大量の作品を保存するために設計: 最大144ノードまで拡張できるので、EonStor CSスケールアウトNASソリューションは大量のメディア資産を保存し、配信できる高い拡張性を提供します。
作品配信と大容量保管を実現する完璧なNASクラスタを構築: EonStor CSモデルは、CIFS/SMB、NFS、FTPなどのM&Eネットワークアーキテクチャに互換性を持っています。さらに、内部ネットワーク(ストレージノード間のデータ交換用)とフロントエンドネットワーク(ワークステーションからメディアファイルアクセス用)の双方に10GbE/25GbEのホストインターフェースを提供します。
ビデオ編集
- 状況: あるM&Eスタジオが、4Kビデオの編集にDaVinci Resolveを利用し、10~15台のワークステーションを同時に使えるようなストレージソリューションを探していた。そのソリューションには、ビデオ映像を保存する大容量と、円滑なビデオ再生、編集が可能な高性能が求められる。
- Infortrendの強み: Infortrendは、大量のビデオ映像に対して、コスト効率が良く、高密度のストレージを提供できます。内蔵のU.2 NVMe SSDキャッシュを使えば、ビデオ編集業務の効率を高め、プロジェクトの実施期間短縮や生産性を強化できます。
- 推奨製品: EonStor GS 3000/4000 G3高密度モデル
VFX
- 状況: あるVFX工房は、ポストプロダクション、制作、創作、管理の4部門にいる60~80人の従業員が同時にデータの編集と保存ができるようなストレージソリューションを探していた。従業員は、39台のWindowsコンピュータと33台のMacコンピュータ上で、Davinci Resolve、Adobe After Effects、Autodesk Maya、Flame、NukeなどのVFXやビデオ編集ツールを使っている。
- Infortrendの強み: Infortrendは、コスト効率の良いビデオストレージと視覚効果処理を加速するため、U.2 NVMe SSDキャッシュ内蔵の高密度ストレージを提供しています。それらの設置面積の小さい大容量ストレージによって、ビデオ作成の要求に対して、効率の良い選択肢となっています。
- 推奨製品: EonStor GS U.2高性能ストレージシリーズ & EonStor GS 3000/4000 G3 高密度モデル
レンダリング
- 状況: あるレンダリングサービイスプロバイダーは、レンダリングファームのためのストレージソリューションを探していた。そこでは、Windows 10 Professional OSとSMB Direct 3.1.1上で100台のレンダリングノードが稼働していた。フィルムは、4Kの解像度、10ビットのYUVビデオフォーマットでレンダリングされていた。ストレージソリューションは、2.5GB/sの読み取りと2GB/sの書き込みスループットが求められた。
- Infortrendの強み: Infortrendは、読み取り/書き込みスループットに適応する高性能ストレージソリューション、将来の容量増加を満たす柔軟な拡張性、ネットワーク性能を向上させるSMBマルチチャネルを提供します。冗長コントローラ設計が、データの可用性を高め、データ損失に対する追加の保護層を提供します。
- 推奨製品: EonStor GS 3000/4000 G3 高密度モデル
取り込みと作品配信
- 状況: ある作品制作会社は、フィルムスキャナからビデオを取り込むための高スループット、使われなくなった素材を保管する大容量、特定のネットワーク要求に対応した100GbEおよび25GbEを備えたストレージソリューションを探していた。更に、取り込んだデータは毎晩移行される。
- Infortrendの強み: Infortrendのストレージソリューションは、高性能、大容量、ネットワーク可用性の面で、作品制作会社の厳しい要求を満たします。SSDと100GbE搭載の2U 24-bayのGS U.2とHDDと25GbE搭載の4U 60-bayソリューションは、容量効率を強化し、総所有コスト(TCO)を削減した高密度デザインを提供します。更に、スケールアウト機能は、単一の名前空間を提供して管理を簡素化し、複雑さを軽減するとともに、データ移行機能によりデータの整合性と可用性を確保します。
- 推奨製品: EonStor GS U.2高性能ストレージシリーズ & EonStor GS 3000/4000 G3高密度モデル
放送
- 状況: あるテレビ局は、ネット配信(OOT)メディアサービス用に10Gと25Gチャンネルをそれぞれ持つ2台のNASセットを探していた。どちらのシステムも読み取り/書き込みのスループットがそれぞれ3GB/sと1GB/sで、ビデオ作品を保存するために760TBの容量がなければならない。これらのNASは、ビデオオンデマンド(VOD)作品のストレージを提供し、ネット配信サービスの作品経験を高めなければならない。
- Infortrendの強み: InfortrendのEonStor GSは、企業向けユニファイドストレージソリューションで、様々な利点があります。SAN、NAS、クラウドサービスを統合し、スケールアウト機能を持ち、性能と容量の双方を柔軟に拡張することができます。高密度設計では、大容量の要求に応え、高スループットにより、素早いデータ転送が可能です。SSDキャッシュを使えば、ビデオ再生を高速化できます。
- 推奨製品: EonStor GS 3000/4000 G3高密度モデル
Ciner Media Group
「Infortrendの堅牢で信頼性の高いEonStor GSユニファイドストレージシステムによって、高性能大容量を少ないラックスペースで実現しました。」とCiner Media Groupの放送システムマネージャのCem GÜMRÜKÇÜは述べています。
WQED-TV
「ここ数年Infortrendを使っているので、既存の放送用ストレージをInfortrendのソリューションにアップグレードするのは、当然の選択です。Infortrendのストレージソリューションの安定性と価格に非常に満足しているからです。」とWQEDの技術担当執行役員のPaul Byersは述べています。
関連リソース
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データベース
多数のランダムなリアルタイム照会による厳しい性能要求に応えます。
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